美容師が独立する前に知っておきたい!1人経営の限界とは?

美容室の裏話

こんにちわ、美容師の妻をしているめろんそーだです!

めろんそーだ
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美容師の彼氏&旦那になって12年の私が美容師彼氏・旦那の実態や日常、妻目線での美容室について思うことを発信しています!
同じ境遇の人の共感や参考になれば嬉しいです☺

 今回は、美容師のが独立して1人経営する場合の注意点について紹介します。美容師の彼氏や旦那さんがいる方、実際に独立を考えている美容師の方はぜひご参考ください。

 結論として、注意点は1人経営は売上限界があるということです。では、詳細を説明します。

美容師の独立とは?

 美容師の独立とは、ある美容室に雇用されるのではなく、自身がオーナーとなり美容室を経営することをいいます。

 美容師として経験を積み、ある程度のお客さんがつくようになると、将来のキャリアプランとして、現在働いているお店での出世を目指すのか、独立して自分のお店を出すのかなど、選択肢はさまざまです。

 実際に美容室の店舗数はコンビニより多く、街中をあるいていても複数のお店が目にとまります。それほど美容師は独立している人が多いということになります。

 そのため、独立するという道が美容師の中では当たり前のようになっていると感じますが、経営を学んでいない美容師が、独立した後も売上を出し続けるということはとても難しいことです。実際に売上が立たず、店を閉めてしまっている美容室が多いのも事実です。独立する前に経営のノウハウの勉強や経営プランをしっかり立てて、計画的に独立できるようにすることが必要です。

 今回は、独立をする中でも1人経営を考えている場合に注意してほしいことを説明します。

1人経営する前に注意すること

 独立後に、スタッフを増やす前提で準備を進めている場合は問題ないのですが、ずっと1人経営で運営しようと思っている場合は、注意が必要になります。
 理由は、1人経営の場合は、自身の売上の限界があるため、もらえる給料にも限界があるからです。そしてそれは、美容室に雇用されていた時よりも低くなる可能性もあります。その給料が自身が満足できるものかを確認が必要になります。

売上限界の例

 では、具体的な例を紹介します。以下の通りでお店をオープンしたとします。

  • 営業日:月20日(週休2日)
  • 営業時間:1日8時間
  • カット料金:5000円(1時間)

 予約が1ヵ月すべて埋まった場合、1日の売上は5000円×8時間=4万円となり、1ヵ月の売上は4万円×20日=80万円となります。

 そこから必要な経費を支払うことになりますが、必要な経費はだいたい売上の55%と言われいているので、経費が44万円となります。その残りが給料になるので、月給36万円になり、年収は432万円になります。

必要な経費例
・家賃
・広告費(ホットペッパービューティー掲載料など)
・材料費(カラー剤・パーマ剤)
・光熱費
・その他

 これが予約がいっぱいの時の額になるので、最高額となり、実際には予約が入らなかったり、予約時間によって空き時間ができてしまったりするので、売上が下がる可能性が高いです。オープンしたての時は特にお客さんが定着しておらず、ほとんど給料がない場合もあります。

 また、1人経営を始めてから思ったより売上が出せないなと感じる時もあるかもしれませんが、それは美容室に雇用されている場合は、1人のお客さんに対してアシスタントの方などが手伝ってくれるので、複数のお客さんを同時に対応でき売上を伸ばすことができていたと思います。しかし、1人経営をする場合は、アシスタントもいませんので、すべて1人で対応する必要があり、雇用されている時よりも売上を上げることができず、限界もあります。

 そのため、1人経営をする場合は、実際に経営する場合の美容室では最高額がいくらになるか計算をしてみて、それが自身で満足できる額かを確認しましょう。

考えられる打開策

 もし、もっと給料を増やしたい!と思った場合に1人経営で給料を増やす方法は以下の通りです。

メニュー料金を上げる

 単純にメニューの料金を上げれば、その分売上は上がります。例えば、前述の例でカット料金を5000円に設定していましたが、倍の1万にすれば、売上も倍になり160万円、給料も月給72万にすることができます。

 ただし、メニュー料金を上げるには集客面での心配がないことが前提です。料金を上げてお客さんが離れてしまい、予約が埋まらないということになれば元も子もありません。そのため、メニュー料金を上げるには予約が取れないほどあふれている場合や、料金に関係なく来てくれるお客さんが複数いる場合などでないと難しいです。

スタッフを増やす

 1人営業をやめることになりますが、1人営業の限界まで来たタイミングでスタッフを1人雇うことでさらに売上を上げること可能になります。そして、2人体制での限界がきたらまた1人増やすことで売上をずっと伸ばすことができます。

 ただし、人件費もさらに経費としてかかってきますので、スタッフを増やすタイミングはやはり、1人営業が軌道に乗ってからがおすすめです。また、増やせる環境(美容室内の広さや設備に問題ない)であることが前提になります。

独立時に検討すること

 独立したいと思った時にまずは以下のことを検討してください。将来的にどこを目指すのか、どこまで目指したいのか、自身のライフプランに沿って考えることが大切です。

1人経営の良し悪し

 1人経営をする場合に、売上限界があり、その給料に満足できるのかを確認してください。また、1人経営の場合、いつまで現役で働くのか、働けるのかも考慮する必要があります。店を大きくする場合は、ある程度の年齢ではさみを置き、経営者に回るという選択肢もありますが、1人経営の場合は、自身で売上を上げ続ける必要があるので、何歳までやり続けるのかというもの重要なことになります。

美容室の広さや設備

 もし最初は1人経営をして、徐々にスタッフを増やしたい場合や、増やせるようにしたい場合は、美容室の広さや設備もよく検討する必要があります。1人経営の場合、狭いテナントでカット用席1台、シャンプー台1台を準備する場合が多いと思いますが、そのあとにスタッフを増やしたいと思っても席数を増やすことができず、結局スタッフを増やすことができなくなる場合があります。
 増やしたい場合は、広いテナントを探して、工事をして、引っ越しとなりますが、費用もかかりますし、せっかく来てくれていたお客さんが場所が変わったことで離れてしまう可能性もあります。
店を準備するときから、どの程度の規模にしたいかをよく検討してからテナントを決めましょう。

めろんそーだ
めろんそーだ

面貸しなどで店舗を持たない場合は問題ありませんが、今後の売上限界は同じなので、将来どのようにしたいのか検討する必要はありますね。

まとめ

 今回は、美容師が1人経営で独立する際の注意点を説明しました。

 独立される美容師さんはとても多いと思いますが、何も考えずに独立すると予想外のことが起こるかもしれません。自身が将来どのように働いていきたいかを明確にした上で独立プランを立てていけると独立準備をする際も迷わずに進められると思います。

 独立には勢いも大事ですが、シュミレーションをしてみてよく検討することから始めましょう!

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